千曲市は、上信越自動車道に「屋代(やしろ)スマートインターチェンジ」の設置を目指しています。
実施の計画書が21日に策定され、事業化に向け一歩前進しました。

上信越道の仮称「屋代スマートインターチェンジ」は、千曲市の有明山(ありあけやま)トンネルと、更埴(こうしょく)ジャンクションの間に千曲市が設置を目指しているものです。

市の要望を受けて、国は2022年秋から準備段階の調査に入り、インターのおおよその位置や効果などを盛り込んだ実施計画書を審議するための地区協議会の開催を決定。
実施計画書を国に提出し、承認されれば事業化が決まります。

地区協議会は、国や県、市、それに高速道路会社などで構成され、21日に冒頭を除いて非公開で開かれた会議で、計画書の案が承認されました。

インターの設置は、千曲市が大型商業施設の誘致をきっかけに国に働きかけてきたものですが、小川市長は2021年、施設の誘致の見直しを表明。

現在は、インターの周辺に商業施設と、工場を、それぞれエリアを分けて誘致する計画を進めています。

■小川修一市長
「産業振興とまた交通の分散によって渋滞の緩和、高速を利用した救急救命にも資すると。市内全域に効果が波及する施設だと考えている」

詳細な位置はまだ示されていないものの、屋代スマートインターは既存の長野道・更埴インターから、直線距離で1キロから2キロほどの場所に整備されることになります。

■小川修一市長
「使い分けをして、更埴インターに集中することを防ぎ、周辺の国道18号も含めた渋滞の緩和につなげたいと。むしろ近くにもう一つできることによって渋滞が緩和されると」

協議会での承認を受けて、千曲市では実施計画書をできるだけ早く国などに提出したいとしています。