ライトを消した状態で時速110キロ超えの“暴走”

事故が起きたのは、2022年7月23日午後11時過ぎ。

男は事故現場となった交差点の1つ手前の信号で、ともにドライブをしていた友人の車に追いつき、横並びで止まった。

信号が青に変わると、男は車を勢いよく発進させ友人の車に先行。事故があった交差点の手前約210メートルの地点で車線変更し、前にいた車を追い越す。

交差点の手前約115メートルまできたところで、車のライト(前照灯)を消した。

そして、時速約112キロから114キロで赤信号の交差点に突っ込み、17歳の専門学校生をはねた。

なぜそのような運転をしたのか。検察側と弁護側は次のように主張した。

〇検察側
・前夜にも10回の信号無視をし、そのうち7回はライトも消していて「ライトを消せば警察に見つかりづらい」と友人に話していた
・一緒に走る友人の車に先行して速い走りを楽しみたいと考えていた

〇弁護側
・友人の車や直前に追い越した車を気にして、後方を映したドライブレコーダーの画面を見ていた
・ドライブレコーダーの画面に気を取られて前の信号を見ていなかった
・ライトを消したのは、自分の車の存在を分かりにくくさせて、別の車に乗る友人を驚かせるためだった