スポーツを通じて「課題をいかにして解決するか」考える力を育みます。人工の石を掴んで登るクライミングをしながら、ゲーム感覚でSDGs=持続可能な開発目標についても学べるという授業が玉野市で開かれ、高校生が挑戦しました。

(坂井亮太キャスター)
「若い世代などに人気のクライミング。このクライミングと一緒に生徒が学ぶのが『SDGs』です」

玉野市で2日開かれたのは、SDGsへの取り組みを進めるリコージャパンと県のクライミング連盟が企画した授業で、玉野高校の生徒13人が参加しました。

クライミングのコースには「SDGsの17つの目標」が印刷された札を設置。車・文具など身近にあるものと、コース上のSDGsの目標とを組み合わせて、社会課題を解決する方策を考えます。解決に結びつく目標を目指して登ります。

「7番」
「そしてクリーンに」
「7番の『そしてクリーンに』を狙おう」

SDGsについて楽しく学ぶと同時に、クライミングで大切な「ゴールに向け登る道筋を読み解く力」を育む…2つを組み合わせることで地域課題の解決に必要な思考力を身に着けて欲しいといいます。

(玉野高校3年生)
「面白かったです。ボルダリングをしてSDGsについて学べたのでいい機会でした」「自分が登っている間に。仲間の人たちが『こっちがいいよ』『このコースがいいよ』っていっぱい教えてくれて心強かった」

(スポーツクライミング連盟 リコージャパン 神田恭行さん)
「これからは『自分で考える力』というのが、我々の世代以上に求められると思います。仲間とうまく情報をシェアしながら自分達で考えてチャレンジしてみる、そのような気持ちを育てていってくれれば」

クライミングを通じて「考える力」を養った生徒たち。今後、生徒らは、玉野市の課題を解決するため意見を出し合うとということです。