世界のトップ16チームによるバレーボール最強国決定戦、ネーションズリーグ男子大会は負けたら終わりの決勝トーナメント、ファイナルラウンドが始まった。予選ラウンドを10勝2敗の2位で通過した日本の準々決勝(21日)の相手はスロベニア。予選ラウンドを8勝4敗の7位で通過し、世界ランキングは日本の6位に対して8位と、それほど差がない。
スロベニアのキャプテン、ティネ・ウルナウト(34)は20/21年シーズンにパワーバレー・ミラノでプレーし、石川とは元チームメイト。さらに昨シーズンは日本のVリーグ、ジェイテクトに所属し、西田有志(23)や関田誠大(29)と共に戦っていて、日本のバレーを熟知している。
決戦を控え取材に応じたウルナウトは「彼らはサーブレシーブがいいし、サイドアウトもいいし、サーブもいい、ディフェンスもいいという完成されたチームです。したがって私たちが勝つためには高いレベルのバレーボールをする必要があります」と話す。
スロベニアを率いるゲオルゲ・クレシュ監督は「ここからはすべてタフな試合になるので対戦相手は関係ありません。オリンピックの出場条件が変わって、すべてのチームがランキングのために戦っているので、すべてのチームができる限りスター選手をそろえてくるのは明らかですね。レベルがとても高いです」。9月に開催されるパリ五輪予選でも戦う日本を警戒。日本戦での勝利のカギについて問われると「あなたには教えられません。それを言ってしまうとサプライズが何もなくなっちゃいますからね(笑)」とかわした。
昨年の世界バレーでは日本を上回るベスト4に進出しているスロベニアだが、昨年のネーションズリーグで対戦した際は、石川祐希(27)が21得点を挙げるなどし、日本が3-1で勝利している。通算対戦成績は日本の2勝3敗。日本の過去最高順位は2022年の5位で、目標に掲げるベスト4へ、文字通り負けられない戦いになる。
※写真:クレシュ監督
【準々決勝】
20日
アメリカ 3‐2 フランス
イタリア 3‐0 アルゼンチン
21日0時~
日本 ‐ スロベニア
21日3時~
ポーランド ‐ ブラジル