災害時に、被災地の状況把握や救援物資の運搬で活躍が期待されるドローン。
長野市は19日、11人の職員からなる「災害支援ドローン隊」を発足しました。

上空およそ50メートルを飛ぶドローン。
災害時に被災地の状況を把握するためのドローンで、撮影した地上の様子をモニターで確認することができます。

長野市の長野運動公園で19日、災害用のドローンを格納する「災害支援ターミナル」の開所式が開かれました。

ドローンとターミナルは日本ライオンズが長野市に寄贈したもので、状況把握用が1機、救援物資の運搬用が1機の合わせて2機が格納されます。

ターミナルには、太陽光発電による蓄電池も備えられ、停電の際もドローンのバッテリーへの充電が可能です。
6月には、全国で初めて災害時にドローンが活用されたケースも。

大分県由布市(ゆふし)では大雨による地滑りで住宅が孤立した際、ドローンで食料や通信機器を運搬。
徒歩でおよそ2時間かかる場所にドローンは3分ほどで到着し、大幅な時間短縮効果を発揮しました。

ターミナルの開所に合わせ、長野市は市の職員11人による災害用ドローン運用の専門チームを結成しました。
■荻原長野市長
「災害があってはほしくありませんけど、仮にあった場合にはこれまでの経験がしっかり活かせる、そんな体制が整ってきたと思います」
長野市は、有事の際の災害支援活動に迅速に対応していくとしています。














