広島市教育委員会 指導第一課 高田尚志 課長
「新しいものがこれから先、どんどん出てくることは今回のAIも含めて当たり前のことで、それをそのたびに『難しいから使わない』とか、『使えない』とかっていうことはおそらく子どもたちのためにならない」

インターネットが普及し始めた1990年代のパソコン教室の映像です。この頃、広島の教育現場では今回と似た議論があったといいます。

高田課長
「実は検索エンジン、今、ふつうに使うものが最初に出たときも同じようにそれを使ったら、子どもたちの思考が育たなくなるとかっていうような何かけっこう大きな課題が出たそうなんです。将来的にはこれが使えるということをやっぱり前提として、今、どうするかということを考えないといけないとは思っています。難しいのは難しいとは思うんですけど」
広島市教育委員会は、夏休み前に各学校を通じ、保護者に通知を出し、家庭で生成AIを使うときは、▽年齢制限など利用規約を守る、▽名前や住所など個人情報を入力しない、▽成果物をそのまま自分の作品として提出しないことを呼びかけることにしています。

生成AIについて広島の街の声は…
若い夫婦
「『答えを教えないAI』っていうのもあるみたいなので、そういうのだったら、まだ考え方を教えるっていう面では、使ってもいいんじゃないかなとは思うんですけど」
― 全部、頼り切りは良くない?
「そうですね」「わたしが使っちゃいそうだからな。分かんなかったら」
街の人たち
「パソコンで字を打ち込んで、もうパッと出てくるじゃないですか。わたしらが小学生の時代って、まだ、分からないことは辞書で調べたりとかしていたけど。怖いです」
「効率的に勉強するっていう意味じゃ、いい面もあるとは思うんですけど。まあ、全部そうやっちゃうと、たぶん考えるってことをしなくなっちゃうんじゃないかなっていうのを思いますね」
広島の企業にも生成AIについて聞いてみました。