これから海や湖で遊ぶ機会が増えると思いますが、注意が必要なのは水難事故です。
7月16日も島根県出雲市の海岸で悲惨な事故が起きました。家族で海水浴場に来ていた男性(45)が、流されてしまった小学生の息子と娘を助けようと救助に向かったところ子ども2人は無事助かりましたがこの男性は溺れて亡くなりました。
福島県内では、こういった水難事故がどれくらい起きているのでしょうか。
過去5年間の水難事故の件数と死者数を見ると、県内でも毎年10件以上発生していてここ2、3年は死者数も多くなっています。そして、今年は6月末の時点で12件発生していて、死者数は7人。発生件数は過去5年間の同じ時期と比べると、最多となっています。県警ではコロナの5類移行に伴う行動制限の緩和が水難事故の件数の増加の要因と分析しています。

水遊びは"膝下”程度の水深で
こうしたなか、水難事故に遭わないためにはどうしたらよいのか、水難学会の専門家に話を聞きました。
水難学会・斎藤秀俊理事「一言でいうと、水の深さに気を付ける。膝の下ぐらいの水深のところで水遊びをしてほしいと思います。海とか川とか湖というのは、深さは一定ではありません。それから急に深くなっているところもあります。そういうところを知らずに入ってしまうと溺れる原因になるんです。」
また、波によって地形は変わるので「以前は深くなかった」などの思い込みも要注意だといいます。
水難学会・斎藤秀俊理事「今までが大丈夫だっていう経験則は成り立たないと思っていただいていいと思います」
さらに、海や湖には一人で行かないことも重要です。
水難学会・斎藤秀俊理事「一人で溺れてしまったら誰も発見してくれない。それから誰も119番かけてくれない特にお子さんとお父さんお母さんだったら常にお子さんと一緒に水の中に入って楽しんでほしいと思います」
それでも、もし溺れてしまった場合どうしたらよいのでしょうか。