8日午後、今年1月に郡山駅前で予備校生の女性が車ではねられ死亡した事故で、危険運転致死傷などの罪に問われている男の初公判が開かれ、被告の男は「赤信号をことさら無視したわけではない」として、起訴内容の一部を否認しました。この後行われた冒頭陳述で、検察側は「赤信号をことさら無視した」と指摘した一方で、弁護側は「注意力散漫で赤信号を見落とした」と主張しました。

危険運転致死傷などの罪に問われているのは郡山市の無職・池田怜平被告(35)です。

池田被告は今年1月、酒を飲んで軽乗用車を運転し、郡山駅前の交差点で赤信号を無視した上、大阪府から大学受験のため訪れていた予備校生の女性(当時19)をはねて死亡させたなどの罪に問われています。

地裁郡山支部で午後1時半から開かれた初公判で、池田被告は「赤信号をことさら無視したわけではない」と故意性について、起訴内容の一部を否認しました。この後行われた冒頭陳述で、検察側は「赤信号をことさら無視した」と指摘した一方で、弁護側は「注意力散漫で赤信号を見落とした」と主張しました。

双方が「それ以外は争わない」としていて、裁判は「信号無視が故意だったのか」を争点に争われることになります。

裁判は裁判員裁判で行われ、9日は被告人質問、10日に結審する予定です。判決は9月17日に言い渡される見通しです。