東南アジアや日米韓3か国のほか、中国、ロシアなどが参加する「ASEAN地域フォーラム」がインドネシアで先ほど始まりました。ICBM=大陸間弾道ミサイルを発射したばかりの北朝鮮も出席しています。

東南アジアや日中韓などのアジア太平洋地域に加え、米・ロなども参加するARF=ASEAN地域フォーラム。北朝鮮も参加し、安全保障問題について議論しますが、今回、崔善姫外相は現地入りせず、安光日駐インドネシア大使が出席しています。

「Q.(韓国の)朴振外相と会って話したいことは?」
北朝鮮 安光日駐インドネシア大使
「・・・・・」

北朝鮮は2日前、アメリカ全土を射程に収める可能性が指摘されるICBMを発射したばかりで、会議では日米韓などが非難するとみられます。その北朝鮮は。

記者
「北朝鮮の代表らを乗せた車がいま、夕食会へと入ります」

昨夜の夕食会には北朝鮮代表団の姿がありました。林外務大臣や中国の王毅政治局員、アメリカのソン・キム北朝鮮担当特別代表も出席していたとみられ、北朝鮮側と何らかの接触があったのか注目されます。

一方、ARFに先立ち開かれた「東アジアサミット」外相会議では。

インドネシア ルトノ外相
「インド太平洋は冷戦の兆候がみられるとの指摘もある」

議長国インドネシアは、台湾や南シナ海をめぐる米中対立などを念頭に「新たな戦場にしてはならない」と訴えました。

中国の外交トップは。

王毅政治局員
「(Q.会議はいかがですか)いつもどおりです。(Q.アメリカとの会談で何か成果はありましたか)………」

中国はアメリカとの対話を継続させる姿勢ですが、日本も参加した会議では、福島第一原発の処理水放出に改めて反発。

ただ、現地メディアによると、きょうの会議で中国は処理水問題を議題にしようと関係国に働きかけたとみられますが、賛同は得られなかったということです。