コロナ禍でブームが加速したキャンプ。
キャンプ市場にはいま、異業種からも熱い視線が注がれています。


駒ヶ根市にある「ヨウホク」。
オフィス用チェアの金属部品の製造が主力ですが、新型コロナの影響で受注がおよそ4割減少。
そこで目をつけたのがキャンプ市場でした。

■ヨウホク 北林元(きたばやし・はじめ)社長
「何かして売り上げを上げないといけないというのがあったので、今までやってきている金属加工を生かしてその時少しブームがあったアウトドアに参入しようと」
キャンプ用品の自社製造を目指し、2022年に新たに導入したこちらの機械。
3D加工が可能なドイツ製の機械で、新商品を開発しています。

■北林社長
「この機械はすごく精度が高く、レーザーで切ることができるので0.1ミリの精度で加工することができる」
この機械を使って生み出された新商品がこちら。

誰でも簡単に着火できるという、火起こしの道具です。
実際にやってみると…。

■高野記者
「思ったよりも力を使わずに簡単に火を起こすことができました」
ほかにも固定したまきを上からハンマーでたたいて、着火しやすいように細く割る「まき割り台」など、これまでに10数点のキャンプ用品を開発してきました。
培ってきた技術力とアイデアで、競合ひしめくキャンプ市場で勝負します。

■北林元社長
「オフィスの業界は商品が丈夫であることがすごく求められたので、なるべく一生使っていただけるものというのはこだわっていきたい」