伝統野菜の坂城町の「ねずみ大根」と、長野市の「小森茄子(こもりなす)」を使った給食が提供されました。
実現には高校生も一役買っています。


給食の準備が進む坂城町の坂城中学校。

14日の給食は、伝統野菜を使った特別メニューです。

坂城町の伝統野菜「ねずみ大根」の切干を使ったみそ汁と和え物に、今が旬の長野市の小森地区に伝わる「小森茄子(こもりなす)」と信州豚の甘辛。

実はこの小森茄子、長野市の更級(さらしな)農業高校の生徒たちが作った苗から出来たものなんです。

小森茄子の生産者が1人まで激減したことを受けて、更級農業高校の生徒たちが2022年から小森茄子の栽培を始め、生産者を増やすために農家に苗の提供をしてきました。

坂城町の給食センターに納入している農家が高校生から苗の提供を受けたことから実現した今回のメニュー。

そのお味は?

■中学生
「すごく柔らかくておいしい」                                           「(小森茄子を)食べたことがなかった。ねずみ大根とかと一緒に出ることはないので新鮮な感じ」

■更級農業高校施設野菜コース3年 友金圭(ともかね・けい)さん                                           「自分たちが(苗まで)育てて、こうしていろんなところで小森茄子を食べてもらえることが本当にうれしく思う。どんどん栽培軒数を増やしていって全国で色んな人に食べてもらえればうれしい」

この日は、坂城町の全ての小中学校で、同じ伝統野菜の給食が提供されたということです。