2022年4月に就任した静岡県掛川市の石川紀子副市長46歳。公募によって選ばれた民間企業出身の女性です。就任から2カ月。石川副市長は掛川の街にどんな新たな風を吹き込もうとしているでしょうか。
掛川市役所5階にある副市長室です。
<掛川市 石川紀子副市長>
「ようこそ副市長室へ」
部屋に入るとまず、目についたのが空の本棚でした。
<石川副市長>
「『何もないぞ』とよく言われるんですが、ペーパーレス化を進めているので、ここに資料や紙を置かないで仕事をしていくというのを強く意識している」
掛川市の石川紀子副市長。長く続いてきた役所の文化や考え方を時代の流れに合わせて変えようとしています。
<石川副市長>
「やっぱりダイバーシティですね。多様な方が安心して掛川市を選んでいただけるようにしていきたい」
これまで働いていた大手電機メーカーでは、企業変革やダイバーシティの推進などに携わってきた石川副市長。
<石川副市長>
「何のための会議なのか、会議のアウトプットとして何を決めるのか、とりあえず集まってやる、みたいなことはなくせるといいですよね」
掛川で取り組むのも、DX=デジタル・トランスフォーメーションや働き方改革など、行政が一番苦手とする分野です。
<石川副市長>
「チャンス、チャンスですよね、ここを逃すとこのまま(変わらずに)いく。人が減り、仕事が2倍、3倍になり、人が辞めていく」
<職員>
「今なら…」
<石川副市長>
「これは本当にいい時代が来ましたと(捉える)」
<掛川市 企画政策課 藤田哲義さん>
「上からではなく、同じ立場で寄り添って接している印象が強い」
<石川副市長>
「市長って呼びたくなると思いますけど『久保田さん』でいいですね」
<掛川市 久保田崇市長>
「はい」
< 石川副市長>
「この場は未来を語る場なので、誰もが先生ということで『さん』付けで呼び合って、未来志向で」
就任から2か月。住民と接する機会は多く、市役所の外での仕事も増えています。
<高校生>
「ありがとうございます」
<石川副市長>
「いろいろ私も教えてほしい。どんな毎日なのかな、どんな学びと課外活動されてるのかなって」
意見交換会の後、参加した高校生からDXの話を聞きたいと声を掛けられると、その場でスケジュールを決めました。これも石川流です。
<石川副市長>
「従来だと市役所の秘書課に電話して、スケジュール調整してお返しするやり方だったが、今はオンラインで自分のスケジュールも確認できるので、自分の判断でアポイントをとって、すぐ決めちゃう」
<参加した高校生>
「もう会う日程まで決めていただいて、どんどんやっていこうという思いが強くて、自分としてはめちゃくちゃ嬉しかった」
石川副市長は、およそ1500人の応募の中から選ばれました。
<掛川市 久保田崇市長>
「(石川副市長は)住民とのコミュニケーションを楽しめるし、掛川に馴染んでいっていると思う。デジタルやダイバーシティ(多様性)に強みを持っているので、そういう分野で主導権を発揮していただきたい」
掛川を選ばれ続ける街にしたい。市役所、そして街を変えていく仕事は始まったばかりです。
<石川副市長>
「掛川のみなさんは、地域の今と未来について課題感を持って取り組んでいる人が本当に多い。行政も一体となって、掛川が持つ協働の取り組みをリードしていきたい」
注目の記事
【3月9日】レミオロメンのカバーで1000万回再生 当時高校生だった3人が15年後の「3月9日」に再会した理由「この日しかないと思って【前編】

「おとうは、かっこいいけど…」 津波で父は行方不明 15歳の野球少年は30歳に 娘ができて初めて気づいた“父の偉大さ”

【講演全文・前編】3・11当時の気仙沼警察署長が「決断と後悔」語る【東日本大震災15年】

「この子と飛び降りようと…」2歳で失った左手 それでも息子は前を向き パラ陸上で世界を狙う白砂匠庸選手 見守り続けた両親と笑い合えるいま

「検診の痛みは、治療の100分の1」私が子宮頸がんで失った、腎臓と、自由と、子どもとの時間 放送作家・たむらようこさん

南極の氷が「最大42キロ」後退 失われた面積は「東京、神奈川、千葉、埼玉に匹敵」30年間の衛星データで判明 将来の海面上昇に警鐘









