■第25回アジア陸上競技選手権大会 3日目(日本時間14日、タイ・バンコク)
男子100m決勝で現役大学生の栁田大輝(19、東洋大)が10秒02(±0.0)をマークし、初優勝を飾った。日本選手権覇者の坂井隆一郎(25、大阪ガス)は、10秒26の6位だった。
第5レーンで登場した栁田はスタートから飛び出すと、中盤で抜け出した。スピードをキープしそのままフィニッシュ。自己ベスト(10秒10)を0秒08更新する快走をみせ、9秒台の記録を持つF.オグノデ(カタール)らを抑えて圧勝した。
「アジア選手権でしっかり結果を」と話していた栁田は、前日の予選では自己ベストタイの10秒10(-0.5)をマーク。約2時間前に行われた準決勝では、10秒14(±0.0)の全体トップで通過した。
今大会は8月の世界陸上ブダペストの出場を目指す選手にとって、ワールドランキングの順位ポイントが高い大会となっていて非常に重要となっている。現在、坂井はWAワールドランキング28位、栁田は47位。この種目の世界陸上参加標準記録は10秒00と設定されており、今大会では惜しくも突破とはならなかったが、9秒台まであとわずかという圧巻の走りをみせた。