別の女性講師には…「元教頭は信頼できる」自作の手紙も

2022年8月には、別の20代の女性臨時講師にLINEで「愛しています」といった文章を送り続け、再三交際をせまりました。「付き合えない場合は特別扱いはできない」など、教頭という立場を利用したともとれる内容もあったということです。

また、「元教頭は信頼できる優れた人間」と思わせるような、県教委の幹部が書いたように見せかけた自作の手紙を渡したということです。

女性講師が校長に相談し、ハラスメント行為が発覚。元教頭は謝罪をしましたが、その後、女性講師に対し、子どものいる男性と交際しているのではないかと詮索する発言をし、その発言について説明を求められると、知人に口裏をあわせるよう働きかけて、虚偽の報告をしていたということです。校長はこの件を、教育委員会に書面で送付しました。

県教委「極めて悪質」

県教委は「ハラスメント行為は、被害者の人権を無視し、精神的な苦痛を与える許されない行為。本来、教職員を守る立場にある管理職がこのような行為に及んだ責任は極めて大きく、自らの非違行為を隠して虚偽の報告を繰り返したことは極めて悪質」などとして、元教頭を懲戒免職処分としました。

被害にあった女性講師の母親は、元教頭の処分を受けてコメントを発表しました。