強い毒を持つ中南米原産の特定外来生物「コカミアリ」が岡山県倉敷市の水島港で見つかりました。国内への侵入が確認されたのは、初めてです。

今回、水島港で見つかった特定外来生物の「コカミアリ」です。

岡山県などによりますとコカミアリは今月(7月)3日、水島港の国際コンテナターミナルで、ヒアリの捕獲のために設置していた粘着トラップにかかっていたということです。

岡山県が現地を確認したところ、周辺で約30匹が見つかり、すぐに殺虫処理を行いました。

岡山県などによりますとコカミアリを運んだとみられるコンテナ船は、先月12日にフィリピンを出発し、神戸港で荷物の積み替えを行った後、先月27日に水島港に着岸したということです。

中南米原産の「コカミアリ」は体長が1~2ミリ程度で、刺されると非常に激しい痛みのほか、水泡状に腫れる症状が現れるということです。また、一度、定着すると、急速に個体数が増え生態系に影響を及ぼす恐れもあるということです。

岡山県は今後、毎週監視を行うとともに、発見したら直ちに殺虫処理を行うとしています。また岡山県は県民に対して、見たことがない個体がいたら触らずに、現場の状況を連絡してほしいとしています。