停滞する梅雨前線の影響で大分県北部と西部には線状降水帯が発生して非常に激しい雨が降り続いていて、気象庁は10日午前8時、大分県日田市に「大雨特別警報」を発表しました。

梅雨前線に向かって暖かく湿った空気の流れ込みが続き、九州北部では線状降水帯が発生して災害の危険度が急激に高まっています。大分県北部と西部には線状降水帯による非常に激しい雨が降り続いていて、大分県日田市に大雨特別警報が発表されました。

大雨特別警報が発表された地域では、経験したことのないような大雨が降っているか、今後も降り続くと予想され、重大な災害の発生するおそれが非常に高くなっています。すでに災害が発生していてもおかしくない、命に危険が迫っている状況です。

これは5段階の大雨警戒レベルのうち、危険度や緊急度が最も高い「レベル5」に相当する情報です。まだ避難していない方、危険な場所にいる方は、ただちに命を守るための最善の行動をとってください。

県が設置した雨量計では日田市や中津市で午前6時半までの1時間に50ミリを超える雨を観測しました。この雨により中津市本耶馬渓町の山国川上流では堤防から水があふれ氾濫が発生しています。青の洞門付近で車1台が水没したという通報があり消防が確認を急いでいます。中津市は耶馬渓と山国地域に加え、本耶馬渓と三光地域にも警戒レベル4の避難指示を出しました。

また、日田市も小野地区や大鶴地区などに避難指示を出しています。降り始めから午前7時までの雨量は日田市椿ヶ鼻で326.5ミリ、中津市耶馬渓町で302ミリ玖珠町で292.5ミリなどとなっていて気象台は引き続き土砂災害や低い土地への浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒するよう呼びかけています。