300年以上の歴史を持つ青森市の油川獅子舞。一度は伝統が途絶えましたが、去年、保存会が復活させました。保存会はこのほど、初めて小学校で出前授業をして課題である後継者の育成に向けて動き出しました。
獅子の頭をかぶってポーズをとるのは青森市立油川小学校の3年生たちです。地元の油川獅子舞保存会による初めての出前授業に興味津々といった様子です。
※舞を見た児童は「初めて見たけど面白かった」「首をふって重くないのかなと思いました」
300年以上の伝統があるとされる油川獅子舞。かつては、正月や地元の神社の宵宮などで大きく首を振った勇壮な舞を披露し人々を魅了してきました。
その道具を代々、保存会が引き継ぎながら伝統を守ってきました。
※坪田長蔵会長(2000年)「Q.獅子頭はいつ作られたもの?おじいちゃんの話だと昭和5年だそうです。頭はいいけども重くて踊る人は大変です。本当に疲れるんだ、この頭被って踊るの」
この保存会も8年ほど前に、メンバーの高齢化などで活動休止を余儀なくされます。
油川の誇る郷土芸能を絶やすまいと保存会が再び動き出し、獅子舞が復活したのは2022年の夏でした。その時、大きな助けになったのは、かつて、保存会の会長を務めた坪田さんが残してくれたお囃子の音源です。
坪田さんの子どもの憲彦さんを中心にこの音源をもとにメンバーへ指導をしました。
※油川獅子舞保存会 坪田憲彦さん「全て父が先生でした。そのまんまいま、教えている。(囃子は)聞いて覚えたものなので確実にこういう音だというのはない。こういう風に吹いた、こういう風に叩いたとしか聞いてきていないから」
保存会がこれから力を入れようとしているのは、後継者の育成です。
※油川獅子舞保存会 池田哲会長「地元の獅子舞を勉強してくれるということで、みなさんの力になればと、獅子舞を皆さんの前で披露したいと思いやってきました」
この日、初めて小学校で舞を披露しました。現在、保存会のメンバーは16人で、60代が中心です。この激しい動きは体力的に厳しいところもありますが、地元の郷土芸能の魅力に触れてもらうため、全力で踊ります。
※舞を見た児童は「すごい迫力があってかっこよかった」「自分でも出てみたい」児童たちの評判は上々、保存会はこれからも学校と連携して伝承活動をする予定です。
※油川獅子舞保存会 池田哲会長「いまでもまだ手探り状態でやっている。やっていけるかなという不安はあります。獅子舞に関心を持ってもらえれば一番いいのかなと思っています」
郷土に根ざした文化として愛されてきた油川獅子舞。次の担い手を育てるための地道な活動が動き出しています。
油川獅子舞は、7月15日に青森市油川地区の飛龍神社の宵宮で披露されるということです。














