安倍元総理の銃撃事件からまもなく1年、事件をきっかけに社会問題化した旧統一教会について注目します。富山県内で自分の妹が信者になり、その後、家族が教団に入信した人たちの相談に乗り続けている男性がいます。1年がたった今、男性は何を思うのでしょうか?

去年7月8日の安倍元総理銃撃事件。その後、旧統一教会の高額な献金や政治家との関係が社会問題となりました。

男性:「統一教会に入信して私は幸せになりましたという家族とは1人も出会っていません。みんな家庭が崩壊した。壊れた。そういう相談しかありません」

家族が信者になった人たちの相談に乗っているという富山市に住む60代の男性。自分の妹も旧統一教会の信者でした。男性は1年前、私たちの取材に応じていました。

男性:「ここに高麗大理石のつぼって。何の変哲もないただのつぼが60万円」

毛田千代丸キャスター:「60万円?」

男性の妹は41年前、旧統一教会に入信して霊感商法の販売員となり、家庭は崩壊しました。

男性:「私の家は家庭崩壊しましたけど今度は、妹はほかの家族を不幸にしていく。今は被害者だけど加害者になっていく。それが一番苦しかったです」