地盤の高さが“海よりも低い”海抜ゼロメートル地帯の多い新潟市では、「浸水対策」が大きな課題となっています。

そして、この『シールドマシン』の掘ったトンネルが、これからの新潟市民の“暮らし”を守るといいます。
市内に降った雨水がこのトンネルに集まり、ポンプ場を通して信濃川へ排水される仕組みです。
これまでは1時間あたり19~33mmの雨に対応していた排水能力が、今回の工事の後は、1時間あたり50mmに強化されるそうです。

【新潟市東部地域下水道事務所 山口貴史所長】
「全国的にも災害が多発している中で、新潟駅周辺のように、都市機能が集積している地域の『安全安心な暮らしを守る』ことについて、しっかりと事業を進めていきたい」

新潟市では2025年度までにトンネル工事を完成させ、2035年までに総額118億円以上をかけてポンプ場などを整備し、排水機能を整えていくということです。