炎天下、車に取り残された子どもが死亡するニュースが、毎年のように報じられます。改めて伝えたいのが、“置き去り”の危険性です。35℃の炎天下でエンジンを止めた場合の暑さ指数は、わずか15分で、人体に危険なレベルに達するんです。

話を聞いたのは、24時間車のトラブルなどに対応するJAF高知支部です。

(JAF高知支部 森勇人 広報担当)
「JAFの実験では、外気温が35度の場合車のエンジンを停止させて、わずか30分後には車内温度が45度を記録しています。(これからの時期)子どもが車に残されたままのキー閉じこみを心配しています」

JAF高知支部には2022年度、「子どもが車内に取り残された」という連絡が25件ありました。このうち11件は、エンジンが停止していた状態で、さらに、気温が高くなる6月から9月までの間には4件の取り残しがあったということです。

原因は、「子どもが誤ってロックした」「カギを持っていると思ってドアを閉めた」などというもの。そのまま暑い車内に放置されていれば『熱中症』で命が失われるおそれが十分に考えられました。

(リポート:今橋広海)
「午後1時半の高知市弥右衛門公園に来ています。夏の日差しが強く汗がドバっと出てきています。暑さの影響か公園内ではあまり人が見られない状況となっています」

6日の高知市の最高気温は31.5℃。車で公園に遊びに来ていた親子連れも、車内の温度上昇に気をつかっていました。

(Q.車の中の温度は?)
「暑いです。かなり。息がしづらい暑さです。まず子どもを乗せたらお茶を飲ませて、前からエアコンをあげて、出発します」

JAF高知支部によると、35℃の炎天下に、エンジンを止めて、窓を閉め切って駐車した場合、15分で、人体に危険なレベルの指数になるといいいます。

では、実際に車内の温度はどれほど早く上がるのか、検証してみました。