その土地に古くから存在する、ふるさとの味や伝統料理。
しかし、担い手不足や需要の低下などから継承されず、なくなってしまうものもあります。
そんな絶滅が危惧されるふるさとの味のひとつが、「岡の台ごんぼ」です。
山形県白鷹町畔藤地区の「岡の台」と呼ばれる一帯で栽培されている岡の台ごんぼ。
ごぼうの育成に不向きな硬い粘土質の土砂の中で育つ岡の台ごんぼは太く短く、身はキュッとしまり繊維質がきめ細かいのが特徴です。
ヤマキチ 庄司 良子 女将
「全国的には『ごぼう』ですよね。だけど(地区では)『ごんぼ』なのよ」
白鷹町畔藤地区にある岡の台は土砂が多くあります。
そこで「ごぼう」を植えたところ、もっと伸びたいのに伸びることができず短くなり、栄養が凝縮され、繊維も締まった「ごんぼ」ができたのではないかと庄司さんは話します。
こうした魅力を持ちながらも、岡の台ごんぼは、収穫作業が重労働なため、一時途絶えてしまいました。
10年ほど前に栽培が再開されましたが、今でも7人前後しか栽培しておらず絶滅の危機は続いています。
庄司さんは、そんな岡の台ごんぼに目をつけ、在来野菜を大事にしていきたいとの思いから「岡の台ごんぼの肉詰め」をつくりました。
そのお味は…。

渡部有アナウンサー:「やわらかい!」「生の状態を触っていたから、このやわらかさが驚きです。岡の台ごんぼの香りというんでしょうか。味わいの芳醇さたるや」
ヤマキチ 庄司良子 女将:「普通はごぼうって煮すぎると香りがなくなるの。この岡の台ごんぼは煮ても香りが残る。おいしさも残る」「この香り高い岡の台ごんぼをたくさんの人に知ってほしいと思う」
(テレビユー山形公式YouTubeチャンネル・山形絶滅危惧レシピより)














