オーストラリアの観光関係者を招いて、飯山市と野沢温泉村で夏の北信濃を体験するツアーが行われました。
体験ツアーは日本とオーストラリアの観光分野の交流促進のため、観光庁が4年ぶりに開いた協議に合わせて県が企画したものです。

ツアーにはおよそ30人の旅行関係者が参加し、飯山市の小菅の里(こすげのさと)では白い宝冠(ほうかん)を頭に巻き、金剛杖(こんごうづえ)を手にした7人が山伏体験に臨みました。

一行は、山伏たちが修行を行ってきた小菅神社の奥社へ続く杉並木へ。
おしゃべり厳禁という中で、急な山道を登り、祈りを捧げました。

■オーストラリア人の参加者
「面白かったし、参道がすごくすてきだった」
続いて一行が訪れたのは、飯山市の正受庵(しょうじゅあん)。
ここでは、座禅を体験します。
姿勢を正して…

精神を統一。
日本人が大切にしてきた「禅」のこころに触れました。

■オーストラリア人女性
「最初は少し痛かったけれど、静けさの中に安らぎを感じた」 ■オーストラリア人女性
「とてもリラックスできて心がクリアになりました」 ■オーストラリア人男性
「(飯山は)とても趣がある場所で、土地の文化や精神が感じられるところだと思う」
すでにヨーロッパや北米からの観光客からも好評を得ているという山伏や座禅の体験ツアー。

コロナ前の2019年には信州への外国人観光客の16%余りを占めていたオーストラリアの観光関係者たちの心にも響いたようです。














