女に執行猶予付き判決 裁判長「望まぬ妊娠繰り返さぬよう立て直しを」

そして、7月7日大阪地裁は女に判決を言い渡しました。
判決では「出産後資力もなく頼りにする人もなく、路上で車に隠れてトートバッグに出産した。生きている様子がないと判断し、遺体をコインロッカーに入れ、延長料金を払うなど犯行態様は悪質。コインロッカーの管理会社が荷物を回収し、遺体が腐敗したことで発覚したことは、死者に対する敬虔感情や宗教感情が害されたといえる」と指摘しました。

一方で「被告人は反省し、生活環境を見直すため福祉施設に入所したり、手に職を付けて生活を立て直したりすると述べている」などとして、女に懲役2年執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

判決の言い渡し後に裁判長は女に次のように話しました。

 (裁判長)「望まない妊娠を繰り返さないように、生活環境を立て直してください生活を立て直すには相当な努力が必要です。努力を続けてください。また、きちんと弔うべき大切な存在を敬うようにしてください」
 (女)「はい」

妊娠で迷ったら相談を

大阪府など各地では思いがけない妊娠などで悩みを抱える人の相談を受け付ける窓口があります。電話やメール、ウェブサイトのフォームなどで受け付けています。

 大阪府にんしんSOS
 0725-51-7778 
 (月~金) 午前10時~午後4時
 (日曜)  正午~午後6時 *年末年始・祝日は休み