◆生徒が見直したら「眉毛の形も靴下の色も自由」になった

古賀中学校では、2022年7月、生徒会が、生徒や保護者、教員に「校則に関するアンケート」を実施しました。アンケートであがった様々な意見を踏まえ、教員はほとんど関わらず、生徒会を中心に新しい校則を作り上げました。従来の校則には、髪型や眉毛に関する規定や靴や靴下の色を指定するなど、多くのいわゆる「ブラック校則」がありました。生徒たちが見直した新しい校則は、「学校生活に適した髪型」「必要に応じて眉毛を整えてもよい」「学校指定以外のかばんでもよい」 「靴や靴下の色指定」もなくなりました。
中学3年の生徒
「生徒がいろいろ自分で考えて、こうしたほうがいいんじゃないかと話し合って作りあげていけたことはすごく良かったなと思います。新しいことですね」
◆校則見直し後 生徒は「爪は切ろう 危ないから」

教頭の井上久子さん
自分たち教員も、校則の意味について子どもたちに考えさせられた部分があるかなと思います。大人が柔軟であることが子供たちの将来につながっていくと思うので、私たち自身も時代の変化に応じて常に学び続けることが大切だと思います」
校則を見直した中学校。生徒からはこんな声もあがりました。
生徒会役員の生徒
「以前は校則の規定に合わせて部活動の時に前髪や爪の長さをチェックしていました。チェックすることがなくなった今年は爪が長い人が結構増えています。体育の授業では危険だから、身だしなみ、全体的に制服の着こなし方とか体操服の着こなし方とかを生徒会役員で発信していきたいと思います」
「危ないから」「危険だから」 本来ルールや規則には合理的な理由が必要なはず。校則を見直した学校には、自発的に考え行動する子供たちの姿がありました。














