フィリピン沿岸警備隊は5日、南シナ海で中国海警局の船による危険な接近や進路妨害があったと発表し、中国側を非難しました。

フィリピン沿岸警備隊によりますと、先月30日、南シナ海の南沙諸島付近で、フィリピン海軍の任務に同行していた沿岸警備隊の巡視船に中国海警局の2隻の船が接近。

このうち1隻は90メートルほどの距離まで近づき、巡視船の前を横切って航行するなど、進路を妨害したということです。

フィリピン沿岸警備隊は「巡視船が速度を落とすことを余儀なくされた」とした上で、「衝突の可能性があり、非常に危険だ」として、中国側を非難しました。

南シナ海では、中国とフィリピンが領有権をめぐり対立していて、これまでにも両国の船が異常接近したり、100隻を超える中国船が集結したりする事態が起きています。