列車内で刃物などを使用した事件が相次いでいることを受けて、5日、北陸新幹線の車内で不審者対応訓練が行われました。
走行中の新幹線の車内で行なわれた訓練。

この日はJRと警察、あわせておよそ100人が参加し、男2人が車内で声を荒げ、刃物で乗客に襲い掛かったという想定で行われました。

東京の京王線で2021年、乗客を刺して火を放ったなどとして男が起訴されるなど、近年、相次いでいる走行中の列車内での事件。
不審者への対応は、緊急事態を乗務員に伝えるため、乗客がSOSボタンを押すことから始まります。

スマートフォンで110番通報すると、現場の映像をリアルタイムで送ることができるシステムも活用。
さらに、車内に設置された防犯カメラの映像なども参考に指示系統も確認しました。
最寄り駅まで走行する間、備え付けられている防護服や盾を身に着けた車掌や警備員は、犯人を刺激しないよう時間を稼ぎます。

そして… 駅に到着し、ホーム上で不審者を確保しました。

■JR東日本新幹線統括本部・新幹線企画戦略部・高橋純世さん 「より実践に近い形でのこのような訓練をすることによってわれわれの対応力向上につながっていけばと思っております」
JRでは乗客に、身の安全を確保した上でSOSボタンや110番による通報を躊躇なくしてほしいと話しています。














