今回は綿の栽培を始めるために大分県内に移住し、オーガニックコットンの魅力を広げる女性に密着しました。
大分県日出町でスタートした和綿(わわた)花プロジェクトでは、ギャラリーやカフェなどを運営する、地元の創造空間「カメノス」のイベントとして日本の綿、和綿の種まきから収穫、リースづくりまでを体験します。
(工房こひる・いまむらゆみさん)
「種をまくところから最後までやるというワークショップをやってみたくて、2022年やっと実現した」
和綿とは日本の在来種で育てた綿を指します。最盛期には200種類あった品種は30まで減っていて、いまむらさんはこの在来種を守っていきたいと考えています。
東京で仕事をしていたいまむらさんは体調を崩した時にオーガニックコットンの着心地のよさに感動し、自分で綿栽培を始めようと地域おこし協力隊員として津久見市に移住しました。

現在は四浦地区に空き家を借りて工房を構え、綿を育てています。自宅前の畑には1週間ほど前に種を植えた綿の双葉が顔を出していました。


綿は自然の変化に比較的強い植物ということですが、独学で始めた綿栽培は最初からうまくいった訳ではありませんでした。
(いまむらさん)
「育て方を習ったことはなくて大丈夫かなと思いながらやっていたので、最初に収穫できたときに感動してやればできると思って」
いまむらさんはオーガニックコットンを自分で作ることにこだわっています。
(いまむらさん)
「とにかく気持ちがいい、それが最大の魅力かなと思います」

これから半年間、月1回のペースでワークショップが開催され、草取りや収穫、糸紡ぎを体験します。
(参加者)
「オーガニックカフェをしておりまして、オーガニックのつながりから衣食住の衣に目を向けるようになって芽が出るのがすごい楽しみです」「どういう風に育って製品になったかというプロセスが大事なのでチャンスをもらったので、愛情をかけて育てていきたいと楽しみにしています」
いまむらさんはワークショップを通じて着るものを自分で作る面白さを知ってもらい、綿の栽培の輪を広げたいと考えています。
(いまむらさん)
「広がることがやりがいにつながると思います。大分県の特徴というか気候風土に合った綿をを作りたいと思っていて、それに向けてがんばりたいと思います」