愛媛県松山市内で4日、中学生を対象に重信川の氾濫を想定した防災学習が行われました。
出水期を迎え、防災への意識を高めてもらおうと国交省が4日に行った防災授業には、松山市立南第二中学校の2年生およそ50人が参加し、ビデオなどで重信川が氾濫を繰り返してきた歴史を学びました。
生徒たちは国交省が作成したシミュレーション映像で、冠水想定地域の被害を確認しました。
国交省の試算では、重信川や周囲の川が氾濫すると松山市の坊っちゃんスタジアムの周辺で最大5メートルの冠水が予想されているほか、松山空港や大街道などでも最大3メートルの冠水が見込まれています。
国交省松山河川国道事務所 小谷精司さん
「重信川でも大きな災害が来る可能性があるので、実際の洪水の際には早め早めの避難に移ってもらいたい」
このほか生徒たちは、重信川の河川敷で土のうづくりを体験し、重たい底の部分を上流に向けて積み上げるとより効果的に水をせき止められることを学びました。
また、土のう袋の縛り方にも効果的な方法があるといいます。
(豊福海央アナウンサー)
「袋の入り口を持って、人差し指に紐を2回巻きつけて上から通し上下にぐっと引っ張ると、簡単にしっかり結べました」
このように結ぶことで、紐がほどけにくくなるといいます。
生徒
「川も近いので怖いと思った」
「情報をよく聞いて判断して、避難所に行ったり家で備えたりしたい」
生徒たちは、重信川の氾濫が起こり得ることや、水害への備えを学んでいました。
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