思い起こせばバブル時代の一時期。「ふるさと創生」の名目で全国の自治体に一律1億円が配られたことがありました。使い道は自由。その1億円は、どう使われ、その後どうなったのでしょう。
(アーカイブマネジメント部 疋田智)

竹下政権の目玉政策!

ときは1988年、竹下登政権は、地方活性化のため「ふるさと創生」を打ち出しました。
その目玉政策が、全国の自治体に一律1億円を配ろうというもの。人口300万人を超える横浜市にも1億円、わずか数百人の村にも1億円、総額3000億円以上を国から拠出しました。
使い道は自由。自治体の創意工夫にまかされました。

中曽根政権を引き継いだ竹下登総理(当時)は「ふるさと」の活性化を前面に押し出しました。

突然に降って湧いたような1億円。
バブルの時代だからこそできた、ということもいえますが、そのバブルの時代でも1億円は悩みます。さあ何に使おうか、と自治体は頭をひねりました。
はて、どう使えば「ふるさと創生」に結びつくでしょうか。

どう使っても自由。さあ悩むところです。