大分県由布市で男性1人の安否がわからなくなっている土砂災害について、県は幅80メートル、高さ60メートルの斜面が崩壊した大規模な地すべりだったと明らかにしました。

由布市湯布院町川西では7月1日に住宅1棟が土砂災害に巻き込まれたことがわかり、麻生繁喜さん(70)と連絡が取れなくなっています。4日も警察や消防が現場周辺で捜索活動が行われましたが、麻生さんの発見には至っていません。

こうしたなか、佐藤知事は定例会見で湯布院町の土砂災害は大規模な地すべりだったと明らかにしました。県によりますと、地すべりは幅80メートル、高さ60メートルが崩壊していて、がけ崩れの土砂災害特別警戒区域に指定されていたということです。

(佐藤知事)「あしたにかけてまた大雨警報が発表される可能性もある。ご自身や家族の命を守るために早めの避難や命を守る行動をお願いしたい」

一方、JR久大本線の豊後森駅から由布院駅までの区間では大雨の影響で20か所が被災し、7月下旬まで運転を見合わせる予定です。このため、JRでは5日から被災区間で通勤通学時間帯などにバス輸送を運行します。