長野県が行っていた工事が原因で住宅6戸が浸水被害を受けた今回の事態。
専門家は工事は川の水量が少ない冬場に行うのが一般的として、梅雨時に行っていたことに疑問を呈しました。

■砂防学が専門 信州大学農学部平松晋也(ひらまつ・しんや)特任教授 「もともとここは氾濫しやすい地形形状になっている。(川が)蛇行していて、ここは川がちょっと狭まっていると思う。だから昔からここが氾濫していた」
今回被害があった周辺には、もともと氾濫しやすい地形や川の形状がみられるといい、より一層の注意が必要だったと指摘します。


■平松晋也特任教授
「本当だったら、梅雨に入る前に工事を終わらせるというのが一番好ましいですよね、それか冬前の渇水期に工事をやるのが一般的」
気候変動の影響も大きい昨今、事前の「予測」と「備え」が欠かせないとします。
県はSBCの取材に対し大雨が予想される場合には川の盛り土を事前に撤去することになっていたとしていますが・・・

■平松晋也特任教授 「山地河川だから、急激に水かさが増すということはよくあることですよ。水かさが増してくると、もうどかせられない。盛り土を掘削しようとしたら、掘削しようとした土砂が全部流されてしまうので。たぶん増水し始めたら、時すでに遅しでしょうね」

「土砂と木が流木として流れてきて、橋脚とか、こういう管路につまるという被害がすごく多くなっている。だから、そういう対応策も考えておかなければだめなんだろうと思う」














