教職員の労働環境と“賃金” 「残業代が支給されない…?」

新潟県教職員組合と専門家で構成される団体は定期的に会議をしています。この日は、新潟県内の教職員の過酷な労働環境が報告されました。

「過労死ラインを超えている。ずっと県の定める上限方針である『45時間』というのは、常に超えているのですけど」

【新潟大学大学院 相庭和彦教授】
「ここまでは先生の仕事。ここからは、それ以外っていうのはわからないんです」

また、この中で教職員の賃金についても議題に上がりました。

「働いた分だけ賃金がもらえるかというと、そういうわけではありません」

公立学校の教職員の給与を定める法律『給特法』では、時間外勤務手当を支給しない代わりに給与全体の4%を支給することが定められています。

「4%っていうのは、教員の残業時間が平均して月8時間くらいの計算で出されています」

今後、新潟県内の教職員を対象に労働環境についてアンケートを取る予定で、より現状把握に努めることにしています。

教員の負担を減らすために…

土曜日…再び二葉小学校を訪ねると、職員室には高岡先生が一人、パソコンに向かっていました。

【高岡祐哉先生】
「僕は2年目なので、こうやってやらないと、子どもたちにいい授業をうけさせてあげられない。しょうがないですね…」

過重労働は現場を疲弊させ、教員が子どもたちと向き合う時間を奪います。
先生たちが学校で元気に楽しく過ごすことが、子どもたちにとっても充実した学校生活につながります。

教員の負担を減らすための対策は急務です。