国税庁の長官に住沢整氏が新たに就任し、「デジタル技術を活用して税務手続きを簡便化する」などと抱負を述べました。

国税庁長官に就任した住沢整氏は青森県出身の57歳。1988年に旧大蔵省に入省し、愛知県の岡崎税務署長や、国税制度の企画・立案などを行う主税局長などを歴任してきました。

住沢整新国税長官
「デジタル技術の活用を進めて、納税者の皆様が行う税務手続きを簡便化するとともに、課税や徴収に関する事務を効率化、高度化していく」

住沢長官は会見でこのように述べ、納税者が不公平感を抱かないよう、消費税の不正還付などの悪質な事案に厳しく対処していく方針を強調しました。

また、10月から始まる消費税の「インボイス制度」については、今後は小規模事業者を中心に周知・広報を進めていくとしたうえで、「インボイス登録の必要があるか悩んでいる事業者に寄り添い、丁寧に説明していく」と述べました。