『なぜ地域の声を無視できるのか』説明を求める保護者ら 市長『市の方向はご説明した』

 そして6月25日。佐藤さんを中心とした保護者の呼びかけで100人以上が集まり、吉村善美市長らによる説明会が行われました。
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 (富田林市民)「『素案』ってちがうやん。決め打ちやったら決め打ちって言いや、なあ。決めてるねんって、広報に決めてるって書けよ、『決定』って!『素案』って書くなよそれやったら」
 (喜志幼稚園の保護者)「上の子を通わせていてすごくいい幼稚園やなと思っていて。下の子も通わせるんやろうなと思っていたので、今回すごくがっかりしています。反対します」
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 (富田林市・植野均教育長)「『20人程度で1クラスを見ていこう』ということは、富田林の幼児教育・幼稚園教育の先進的な…」
 (喜志幼稚園の保護者)「それは喜志幼稚園でもできるんじゃないんですか!」
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 実は、この日で説明会は4回目。回数を重ねても同じ言葉を並べるだけの市の対応に、佐藤さんの怒りも爆発します。

 (佐藤さん)「どうして私の子どたちが、喜志幼稚園の子どもたちが、富田林市内の公立幼稚園に通う子どもたちが、こんな大人の問題に巻き込まれないといけないのか。なぜ地域の声をここまで無視できるんですか、保護者の声を無視できるんですか!」
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 集まった市民ひとりひとりの声を聞いた吉村市長は…。

 (吉村市長)「富田林の将来を考えたときに必要なことだなという気持ちで、今回、議会の方に案として条例を提出したところでございます」
 (富田林市民)「東西南北に分ける納得できる答えがほしいんですけど」
 (吉村市長)「そこは地域的に4分割するということでそれぞれ…」
 (富田林市民)「4分割の中に(北部に)2園あったらあかんのですか?」
 (吉村市長)「20人が適正規模だということで…」
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 説明会は平行線をたどりましたが、時間を理由に打ち切られました。多くの反対意見を直接聞いた吉村市長ですが、このまま条例改正を進めるつもりなのでしょうか?

 (富田林市 吉村善美市長)
 「(Q納得していただけました?)お話は聞かせてもらいました。市の方向はご説明したと思っています。(Q納得されていない雰囲気でしたけど、説明し尽くせましたか?)あの、市の考え方は皆さんにお話ししたと思っています」

 「市の考えは説明した」と繰り返し、足早に去っていきました。