九州南部は、あす午前にかけて線状降水帯が発生し、大雨の危険度が急激に高まる可能性があります。
宮崎県内では、このあと夜遅くにかけ、雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降るおそれがあり、気象台は、土砂災害や低い土地の浸水などに厳重に警戒するよう呼びかけています。

(渕 雅顕 記者)「宮崎市の中心市街地ですが、激しい雨が打ちつけています」

きょうの県内は、梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。

県内各地で大雨となり、1時間雨量は宮崎市田野町で65.5ミリ、高千穂町で7月では観測史上最大の60.5ミリを観測。

また、降り始めから3日午後4時までの総雨量は、高千穂町で285ミリ、美郷町神門で240.5ミリ、椎葉村で228.5ミリなどとなっています。

(田尻怜也記者)
「大淀川沿いに設けられている宮崎市役所の駐車場ですが、きょうは、川の水位が駐車場まで到達しています」


(新屋敷さつき記者)
「高千穂町下野です。雨の影響で崩れた土砂は国道をふさいで向かい側にある店舗の敷地まで到達しています」

大雨の影響で高千穂町下野の国道325号では土砂崩れが発生し、現在、通行止めとなっています。

(付近住民)
「びっくり。こんなこと今までなかった。すごかった、雷は鳴るし」
「雷がすごくて(夜中の)1時すぎまで起きていたが、ぱかぱかしてた電気が。まさか、こんなことになるなんて」

午後10時半現在、串間市には高齢者等避難が発令されています。

県内は、今夜遅くにかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降るおそれがあり、このあと予想される1時間雨量は、いずれも多いところで、南部山沿いで70ミリ、南部平野部で60ミリなどとなっています。

(気象台の会見)
「3日の午後からあすの午前中にかけて線状降水帯の発生する可能性が高くなっている。長時間強い雨、猛烈な雨が続く可能性があるので厳重に警戒してほしい」

気象庁は、九州南部であす午前にかけて線状降水帯が発生し、災害の危険度が急激に高まる可能性があるとして、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒するよう呼びかけています。