愛媛県宇和島市が進める市立伊達博物館新設の賛否を問う住民投票条例案について、3日の市議会で否決されました。
老朽化に伴い建て替えが計画されている伊達博物館を巡っては、市民グループが計画変更などを問う住民投票の条例制定を求めて署名活動を行い、先月16日、必要数を上回る3674筆の有効署名と共に請求を行いました。
これを受け先月23日、岡原文彰宇和島市長が「新しい博物館の建設は将来の市に必要な投資で、住民投票条例の制定は必要ない」などとする意見書を添えて、条例案を市議会に提出しました。
一方、市民グループ側は「将来への負担を増やす計画を再考し、市政について考える機会を与えてほしい」などと意見を述べていました。
そして、3日の市議会で条例案を否決した委員会報告について、採決の結果、賛成多数で可決され、住民投票は行われないことになりました。
(岡原文彰市長)「これからも丁寧な説明を心がけ、工事に着手する」(市民グループ)「法律で決められた3倍以上の有効総数があったのに、議会はこれを無視した」
市民グループは、今後も計画の変更を求め続ける方針です。
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