プロ選手だった父親の写真を見たことがきっかけに
サッカー王国での挑戦を思い立たせたのは若かりし父親が映っていた1冊のアルバムでした。
(吉廣龍悟さん)「これはお父さんのブラジル時代の写真です」
(母・琴美さん)「たまたま荷物を整理していて昔のアルバムを見つけて、昔のお父さんだよと見せたところ、わーすごい。僕もブラジル行きたいとなった」
父親の征利さん(46)は17歳のときに単身ブラジルへと渡り、現地のプロリーグでプレー。しかし、「群発頭痛」という病気を発症し、若くして引退を余儀なくされました。自身が挫折した経験から、息子にはサッカー選手だったことをなかなか伝えられませんでした。
(父・征利さん)「(ブラジルの)厳しさも知っているから、(病気で)苦労したり、差別も受けたし、サッカーの道に行くことはしてほしくなかった。本人が真剣に取り組むと言ったので『いいよ』と言った」
家に帰ってもプレー映像の確認と日記を欠かさず
ブラジル行きに向けて雨や雪、どんなコンディションでも練習を欠かさない龍悟さん。自宅に帰ってからもプレー映像の確認や練習を振り返る日記の記録を欠かさず、まさにサッカー漬けの日々です。

(母・琴美さん)「高校に行く前提で、塾に行った方がいいという話をしていた。ここまで本気で熱中しているんだったら、本人の意思を尊重してもいいのではないかと思うようになった」

(妹・玲那さん)「今よりはできることがたくさんあると思うので、いっぱい頑張ってほしい」