アメリカのワシントン・ポストは、ウクライナが年内にもロシアとの停戦交渉を始める計画があると報じました。

ワシントン・ポストが先月30日に複数の当局者の話として伝えたところによりますと、アメリカCIA=中央情報局のバーンズ長官は先月、キーウを秘密裏に訪問し、ゼレンスキー大統領や情報機関のトップらと会談。

その際、ウクライナ側から「反転攻勢でロシアから広範囲な領土を奪還し、年末までに停戦交渉を開始する計画がある」との説明を受けたということです。

今年の秋までに、ロシアが一方的に併合し、黒海艦隊の拠点となっているクリミア半島との境までウクライナ軍を前進させることで、半島を孤立化させ、交渉を有利に進めることを狙っているとしています。

一方、アメリカのミリー統合参謀本部議長は、ウクライナ軍の反転攻勢が予想よりも遅れているとの指摘について、「6週間から10週間はかかり、長く困難なものになる。幻想を抱くべきではない」と強調しました。