横浜市の機械メーカーの社長(74)らが違法な捜査を受けたとして東京都と国に損害賠償を求めている裁判で30日、捜査を担当した警視庁公安部の男性警部補が事件について「捏造ですね」などと証言しました。

横浜市の「大川原化工機」の大川原正明社長(74)らは、軍事転用可能な機械を違法に輸出したとして2020年に逮捕・起訴されました。

しかし、東京地検が初公判の直前に起訴を取り消し、社長らは捜査の違法性などを主張して国と都に損害賠償を求めていました。

30日、東京地裁で開かれた口頭弁論で証言台にたった警視庁公安部外事1課の男性警部補は、原告側の弁護士から「事件はでっち上げだと思うか」と問われると男性警部補は「捏造ですね」と話しました。

別の男性警部補も当時の捜査幹部について「マイナスな証拠を取り上げない姿勢があった」と指摘しました。