大分県内は次第に天気が回復に向かっていますが、これまでの大雨で地盤が緩んでいるところもあり、引き続き土砂災害などに警戒が必要です。

活発な梅雨前線がゆっくりと南下し、九州付近に停滞する見込みです。西部と北部では1時間に30ミリの雨が予想されています。前線の影響で由布市湯布院町では30日午後8時26分までの1時間に観測史上最大となる68ミリの非常に激しい雨となりました。また降り始めからの雨量は日田市椿ヶ鼻や由布市湯布院で400ミリを超えました。大雨を受けて県は災害対策本部会議を開き、被害の状況を共有しました。

(佐藤知事)「避難されている人数があまり多くありません。情報をしっかり把握してもらって命を守る行動をしっかりとってもらうことを改めて県民のみなさんにお願いしたい」

県のまとめによりますと、冠水や土砂の流出などによる道路被害はこれまでに32件にのぼっています。また九重町野上地区では水道水に濁りが確認され、一時972世帯が断水となりましたが、現在は解消されています。県内は次第に天気が回復に向かう見込みですが、これまでの大雨で地盤が緩んでいるため引き続き土砂災害などに警戒が必要です。

交通への影響も出ています。JRはゆふいんの森などに運休が出ています。また高速道路は玖珠ICー日出JCT、大分ICー速見ICで通行止めとなっています。