いざという時の避難場所は …首都高速道路?

山内キャスター:
そして避難では、高い場所が必要になります。岡本さんは避難可能な“高い場所”を見つけておいてほしいと話しています。
高い場所というと「建物」「ビル」と考えられそうですが、もう一つあるんです。今考えられているのが、いわゆる都内の「海抜0メートル地帯」です。満潮になると海の高さよりも土地が低くなってしまうところ。足立区、葛飾区、墨田区、江戸川区、江東区、いわゆる江東5区といわれるところに、危険度・水害リスクの高いところがあるんです。
「事前に避難してくださいね」と私たちも注意喚起していますが、やはり逃げ遅れてしまうこともあると思います。そんなときに避難に使うことができるのが「首都高速道路」です。首都高に歩いて避難をすることを2023年4月に、江東5区とNEXCO東日本などが協定を結んで、緊急避難に使うことにしました。
ただこれは本当に最後の砦ともいえるような状態になったときに使えます。

【首都高を緊急避難に】
1.避難指示(レベル4)発令の段階で、都が高速道路会社に通行止めなど協力要請
2,緊急安全確保(警戒レベル5)発令
3.区が逃げ遅れた住民を誘導
4.高速道路で合流するための車線「付加車線」に
5.バスなどで、安全な場所へ避難
産婦人科医 宋美玄氏:
実家が山の上にあって、土砂災害で避難勧告が出たりしたこともあり、引っ越してもらった。普段、歩きながら雨が、どっち向きに流れていくかとかをチェックしたり、住んでいる周辺などで「一番高い場所はどこかな」という感覚で歩いてみたりすることも大事だと思います。














