あわや大事故にもなりかねない高速道路での逆走。
なぜ起きてしまうのか、交通事故の専門家に聞きました。
今年1月、愛知県の名神高速道路を走る車に設置されたドライブレコーダーの映像です。
右の前方を走る追い越し車線の車が次々と走行車線に入ったその直後…
白い乗用車が!
逆走の瞬間です。
なぜ、逆走をしてしまうドライバーがいるのか。
交通事故の分析を専門とする中島博史(なかじま・ひろし)さんは、運転手の中には、自分が逆走をしていることに気がつかない人が多いと話します。
■中島博史さん
「特に高速道路で逆走してしまっている人というのは、逆走しているという意識がありません。周りの状況をあまり把握していないけれども自分はこちらに進むべきだと思っている状態で走り続けてしまう」
特に、サービスエリアやパーキングエリアから本線に戻る際、入口に戻って逆走してしまう人が多いということで、本線に戻る際は注意が必要です。
■中島博史さん
「道路との合流自体は鋭角ではなくなめらかな角度でつながっているためにそのまま入ってしまうことがあるようです」
逆走を防ぐため、高速道路では、「進入禁止」の標識や、進行方向を示す矢印を運転手の目につきやすいように設置するなどの対策しています。
それでもなくならない、逆走。
自分自身が逆走をしてしまったことに気付いた場合の対応についても中島さんに聞きました。
■中島博史さん
「本来の車線を走ってくる車に気づいてもらえるように灯火類、ヘッドライトやハザードランプを可能な限りつけてその状態で警察に通報してください」
また、中島さんは万が一、逆走車と遭遇する場合にも備えて周囲の車や道路の状況を確認しながらの運転を心掛けてほしいと話しています。