防災無線で流れる「ある曲」
夕方6時。
湯川村で奇数月に防災無線で流れる「ある曲」があるんです。
夕方のチャイムだと「夕焼け小焼け」などが定番ですがこれは何の曲なんでしょうか?
村の方に聞いてみると・・・
---村人 「倍賞千恵子が歌っている」
えっ倍賞千恵子さんが歌っている?
---村人 「これ湯川村の歌 倍賞千恵子さんが歌っている」
倍賞千恵子さんと湯川村ってどういう関係なんでしょうか?
---村人 「髙羽さんって寅さんのカメラマンいんべ、あの人が湯川出身。髙羽さんって有名だべ」
名カメラマン『髙羽(たかは)哲夫』
この方が湯川村出身の名カメラマン 髙羽哲夫さん。
この方が「男はつらいよ」のほとんどの作品で撮影監督を務め、その関係で寅さんの妹役の倍賞千恵子さんが歌う「村民応援歌」が作られたんです。
そんな名カメラマンの髙羽哲夫さんは村の誇り。
だから村内には髙羽哲夫さんの記念館まであるんです。しかも入館無料。
館内には男はつらいよの歴代のポスターや、髙羽さんが実際に使用していた「男はつらいよ」の台本などが展示されています。
台本には手書きで書かれたカット割りなども・・・これは貴重ですね。
寅さんシリーズをほとんど見た、かがちゃんも来館。
---かがちゃん 「歴代ポスターを見ると青春時代がよみがえってくる。山田洋次監督とご縁が深く、色々な撮影監督を務めている」
そう、高羽さんはあの日本が誇る名作『幸せの黄色いハンカチ』のカメラマンも務めたんです。
---かがちゃん 「やった~、黄色いハンカチあって・・・よかったなって思った」
そんな髙羽さんは山田洋次監督と長年タッグを組んで映画を製作していました。館内にはこんな山田洋次監督の直筆分も。
山田洋次監督の直筆分
「頭の良い人はいる。高い教養や豊かな想像力の持主もいる。しかし、高羽さんのようにそのすべてを合わせ持った人はめったにいるものではない。この人を仕事の伴侶に得た僕は、はかりしれぬ果報者だった。僕が彼を独占していなければ、彼はもっともっと優れた仕事を残したかもしれない。」
この追悼文から山田洋次監督の高羽さんへの信頼・尊敬がうかがえます。
さらに この記念館では こんなプレゼントも・・・
髙羽さんのクリアファイルとあの方に似ているキャンディー。どちらも非売品。

入館無料なのにこんなサービス。太っ腹です。
髙羽さんは湯川村だけでなく福島県の誇りですね。
▼地域活性化施設 湯川たから館
[住所]福島県河沼郡湯川村大字勝常字堂後830 0241‐27‐3957
[開館時間]9:00~16:00
[休館日]火曜日、年末年始
『ふくしまSHOW』(福島県域)水曜よる7時~
見逃し配信はTVerで
https://tver.jp/series/sro2m95cnv