岡山県津山市の小学校で、国内最古といわれる稀少な血統を持つ黒毛和牛を後世に残す取り組みについて学ぶ授業が開かれました。牛の名は、「竹の谷蔓牛(たけのたにつるうし)」。その肉の味も子どもたちに伝えました。

津山市の中正小学校で行われた畜産の授業です。講師の末澤雅彦さんの牧場では、国内最古の血統を持つといわれ、新見市がルーツの黒毛和牛・竹の谷蔓牛を飼育しています。脂肪が少なく味の濃い赤身肉が特徴で、全国でも取り扱う農家がほとんどおらず津山市では末澤さんただ一人です。

(さくら牧場 末澤雅彦さん)「肉牛のスタートとなった牛が岡山にいたというのは世界に誇れること」

(児童)「いただきます」

授業では竹の谷蔓牛の干し肉の試食も行われ、岡山が誇る稀少な血統を守ることの大切さとともに、その味も子どもたちに伝えました。

(児童)「いつもの肉より味が濃い」

(児童)「そんなにすごい牛が岡山にいることを知ってにビックリした」

(さくら牧場 末澤雅彦さん)「自分たちが通っている小学校の周りには『宝があるんだよ』ということを伝えたかった」

児童は畜産について学んだことを、今後、新聞にまとめ発表するということです。