岡山市北区の池田動物園で長年愛されたゾウのメリー。7年前に死にましたが、今も多くの人の心に思い出が残っています。「もう1度メリーを見たい」そんな思いを叶えたいと1つの計画に向けクラウドファンディングが行われています。

(遊々カンパニー入倉侑摩さん)「ここは(ゾウの)メリーちゃんがいた檻で、今回イルミネーションをする檻です」

空っぽのゾウの檻の前に立つ1人の女性。池田動物園のPR動画を制作するなど、岡山の活気づくりに取り組む入倉さんです。

多くの人に愛されたインドゾウのメリーが2016年に死んで以来、新しいゾウの姿がないことに寂しさを感じていたといいます。

しかし、ゾウは絶滅危惧種。ワシントン条約によって繁殖を目的とする場合にしか輸入が認めらないため、オス・メス2頭を受け入れるスペースがない池田動物園にとって、飼育は難しくなりました。

(遊々カンパニー入倉侑摩さん)「メリーちゃんがいた檻は1頭用の檻なので、ここに2頭入れるとなると、山を切り崩して檻を拡張する必要があるので、ゾウの輸入費用プラスここの改築費用、数億円かかってくる」

それでも、どうにかもう1度池田動物園でゾウを見られないだろうか、思いついたのがイルミネーションでした。

毎年8月に行われる夜間開園にあわせ、メリーの等身大のイルミネーションを輝かせようと、クラウドファンディングを企画したのです。

(遊々カンパニー入倉侑摩さん)「ゾウを輸入するのは現実的に難しい流れになっています。でもこの入園ゲートを通ってすぐの正面の檻を空けたままにしておくというのは、岡山県民としても寂しい思いがありますので…」

(池田動物園 赤迫良一さん)「イルミネーションという形ですけれども、メリーを思い出していただいたり、合わせて夜の動物園を楽しんでいただけると、メリーも喜ぶと思います」

動物園にもう一度メリーをと、始まったクラウドファンディングは来月(7月)17日までインターネット上で受け付けています。→WEBサイト【キャンプファイヤーで実施】

ゾウのメリーの等身大イルミネーションも彩りを添える池田動物園の夜間開園は8月の4日間、午後5時から午後9時まで行われる予定です。