東日本大震災で被災した宮城県石巻市大川地区の中学校の跡地につくられた太陽光発電施設で、送電用ケーブルが切断され、大量に盗まれる被害がありました。震災復興を目指して整備された施設での犯行に、関係者は憤っています。
施設を管理する人:
「見事に地中に埋まっている線を地中からとって切って持って行ったという状況」

ケーブルが盗まれたのは、石巻市の大川中学校跡地に、2015年につくられた「大川発電所」です。

28日午前、保守を担当する会社から「発電に不具合がある」と連絡があり、盗難が発覚しました。高値で取引される銅線を狙った犯行とみられ、地中に埋まったケーブルが複数の場所から引っ張り出され、切断後、持ち去られています。現場には犯人のものと思われる足跡も残っていました。

現在は発電がほぼ出来ない状態で、電力会社からの売電収入がなくなり、被害は甚大ということです。
施設を管理する人:
「なんでこんなことをするのか残念というか悲しい。(現在は)まったく稼動していない。完全復旧するまでは発電しない状況」

こちらは、現場の近くに設置された防犯カメラの映像です。28日午前2時すぎ、1台の車両が、発電所の南側の道路を走行しています。舗装がされていない200メートル余りの区間を、1分ほどかけてゆっくりと走っているため、犯行前の現場確認の可能性があるとして、警察に映像を提供したということです。
警察によりますと、この近くにある別の発電所でも、29日同様のケーブル窃盗事件があり、関連を調べています。
宮城県内では銅線の盗難被害が急増しています。県警によりますと、去年1年間での被害件数は7件、被害額はおよそ4300万円でした。

しかし、今年は1月から5月末までの5か月間ですでに31件の被害が発生し、被害額はおよそ1億5000万円に上っています。被害が急増している背景には銅の価格高騰があるということで、県警は「被害の防止には監視カメラや人感センサーの設置、機械警備システムの導入が有効」などとして、注意を呼び掛けています。














