ロシアのプーチン大統領は、民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏による反乱が収束したことを受け、軍人らを前に演説し、「事実上、内戦を阻止した」と称えました。

プーチン大統領は27日、首都モスクワのクレムリンの中にある広場に軍や治安機関の関係者2500人以上を集めて演説を行いました。

プーチン大統領
「あたなたちは祖国を動乱から救い、事実上、内戦となるのを阻止した」

プーチン大統領は、ワグネルの創設者プリゴジン氏による反乱について「内戦」という言葉を使ったうえで、「困難な状況において忠誠を証明し、祖国の運命と将来への責任感を示した」と軍人らを称えました。そして、「ロシア社会全体の団結は状況の安定化に決定的な役割を果たした」と強調しました。

プーチン氏は26日夜にも国営テレビを通じて演説していて、今回の反乱を受けた国民の動揺の広がりを抑え、軍や治安当局の引き締めを図る狙いがあるとみられます。