山口県は、県内唯一の児童心理治療施設、「県みほり学園」の建て替えに向けた検討に着手する方針を明らかにしました。

自民党の高瀬利也議員の質問に答えました。


村岡嗣政 知事
「私がみほり学園が将来にわたり、求められる役割をしっかりと果たすことができるよう、建て替えも含め施設の機能強化に向けて具体的な検討に着手して参ります」


山口市の「山口県みほり学園」は、虐待などで社会生活への適応が困難となった子どもを受け入れ、生活指導や心理療法、学校教育の支援をする県内唯一の児童心理治療施設です。

築50年以上が経過し、施設・設備の老朽化のほか、個室がないため子どものプライバシーの確保が課題となっています。


村岡知事は、「近年、心理的虐待が増加していて、治療に有効な家族療法の実施など新たなニーズにも対応するため、施設機能の強化が重要」とし、建て替えを含め機能強化に向けた検討に着手する考えを示しました。
児童虐待を巡っては、2022年度、山口県内の児童相談所の相談対応件数は688件と高止まりの状態が続いています。

山口県は虐待を受けた子どもの保護を迅速で適正に行うため、今年度、すべての児童相談所にAIを活用した過去の事例を参照できるシステムを導入するなどし、態勢の強化を図るとしています。