長野市の住宅街で26日、男性を襲い、けがをさせたイノシシは、26日の夜を最後に目撃されていませんが、近隣の学校では、27日も集団で登下校をするなど警戒が続きました。

■大塚記者
「きのうの朝、男性1人がイノシシに襲われた現場から北におよそ100メートル移動した住宅地です。こちらの茂みに昨夜イノシシがいたということです」

茂みの中で丸くなった動物。長野市川中島町御厨(みくりや)の住宅の庭で、26日の夜撮影されたイノシシです。

このイノシシが目撃されたのは、26日の午後5時半ごろ。

この家の住民は、はじめタヌキだと思っていましたが、夜7時ごろ再び様子を見に行くと、イノシシが飛び出してきたと言います。

26日の朝8時過ぎには、この住宅から南へ100メートルほど離れた寺で、男性がイノシシにかまれ、左腕を5針縫うケガをしました。

現場は、長野市南部の住宅街。

山林からは3キロ以上離れた小学校や中学校も多いエリアで、ほかにも複数の目撃情報がありましたが、26日の夜を最後にイノシシの行方はわかっていません。

市の教育委員会は、現場周辺の小中学校に引き続き注意するよう呼びかけ、昭和小学校では、職員が途中まで付き添いながら複数人で下校していました。