新型コロナウイルスの起源をめぐるアメリカの情報機関が公開した報告書について、中国政府は反発しています。

中国外務省 毛寧報道官
「アメリカは直ちに起源の問題を政治化、道具化、武器化することをやめるべきだ」

中国外務省の毛寧報道官は26日の記者会見でこのように述べ、アメリカ国家情報長官室が23日に公開した、新型コロナウイルスの起源に関する複数の情報機関の分析をまとめた報告書について強く反発。研究所からの漏洩説を改めて否定しました。

報告書では、新型コロナウイルスの最初のヒトへの感染経路について、国家情報会議など5つの情報機関が「動物への接触」だった可能性が最も高いと分析する一方、FBI=連邦捜査局など2つの機関は「武漢のウイルス研究所が関係した感染」の可能性が高いとし、CIA=中央情報局など2つの機関は「いずれにも矛盾する情報があり、特定できない」としています。

また、ほとんどの情報機関は新型コロナウイルスについて「遺伝子操作されたものではない」と見ていて、すべての機関が「生物兵器として開発されたものではない」と評価したとしています。